The Proof
10年、最初の選手から。
このページのカバー写真は開岩龍(Yanlong Kai)、私が最初に指導したトライアスロン選手です。2016年当時は25〜29歳のエイジグループで、多くの選手と同じように、いつかコナの舞台に立つことを夢見ていました。それ以来、彼のメニューはすべて私が組んできました。
10年が経ち、彼は35〜39歳のエイジグループのベテランとなり、2人の娘の父親になりました。IRONMAN世界選手権(コナ)を4回、ニース大会を1回完走しています。2018年には9:48:18で10時間を切り、中国のロングディスタンス(226km)で「サブ10」を達成した7人目の選手になりました。
2025年のIRONMAN Californiaでは8:39:48で9時間を切り、M35〜39のエイジグループ5位。本当に難しいのは1年の頑張りではなく、大きな故障をせずに一年ずつ積み上げていくことです。
開岩龍の2016〜2026年、10年分のフィットネス曲線(TrainingPeaks PMC)。青い線はCTL(chronic training load、長期的なトレーニング負荷の指標)で、日々積み上がる体力の水準です。上がり続け、途切れることがありませんでした。
この方法を10年かけて磨き、同じ10年を彼で検証してきました。記録以上に得がたいのは、この10年で積み上がった信頼関係です。
開岩龍は数ある例の一つです。この10年で100人以上の選手をマンツーマンで直接指導してきました。初レースの完走からエイジグループの表彰台まで、曲線は一本ずつこうして描かれてきました。今回それをシステムにしたことで、より多くの人が自分の曲線を描き始められます。
IRONMAN California 2025 · Sub-9
開岩龍 8:39:48
The Story
「Loコーチ、料金が高すぎます」
この言葉は何度も聞いてきました。口に出さないだけで、同じように思っている人も多いはずです。
否定はしません。マンツーマン指導で目に見えるのはメニューですが、費用の中身はその裏側にあります。10年の経験を持つ人間が、トレーニング周期の組み方、疲労のコントロール、どこで攻めてどこで止めるかを、あなたのために考えている時間です。
こうした判断は簡単には再現できない。私も長いあいだそう思っていました。
2026年、これまでできなかったことに取り組みました。10年分のメニュー作成のロジック、何千何万という実際のトレーニングとレースのデータ、そしてメニューを修正するたびに私が何を考え、なぜ直したのか。それを一つずつ積み上げて、AIトレーニングシステムを作りました。
メニューを組むのはシステム、最後に目を通すのは私です。この形にしたことで、10年かけて積み上げた判断を、以前より多くの人に届けられるようになりました。
2016年から選手を指導しています。これまでこのトレーニングはマンツーマンの選手だけのものでしたが、中国語圏のより多くのトライアスリートに使ってもらいたいと考えています。
The Name
なぜ「Lo's Tri Lab」なのか
正直なところ、このプログラムに名前をつける作業は、選手の1週間分のメニューを組むより時間がかかりました。
まず Tri。もちろん Triathlon(スイム、バイク、ラン)を表します。同時に、発音が重なる Try という言葉も気に入っています。どのトレーニングも、どのレースも、一度やってみようという気持ちから始まります。この名前は、私自身の一つの挑戦でもあります。
この10年、私はほぼマンツーマン指導だけをしてきました。今回は、その10年で積み上げた方法とロジックを一つのシステムにまとめ、より多くの人が、コーチの思考が入ったトレーニングを毎週受けられるようにしたいと考えました。受け取るのは1枚のメニューだけ、という状態にはしたくなかったからです。
次に Lab。指導を始めて10年、「一つのメニューが全員に合う」と考えたことはありません。選手は一人ひとり違いますし、メニューは観察し、試し、修正し、もう一度調整し直すものです。だから私はトレーニングを実験室のように扱ってきました。データが手がかりを出し、システムが計算し、最後に決めるのは私です。根拠になるのは、何度も検証を重ねてきた経験です。
最後に Lo's。私の姓(羅譽寅、Lo U Ian)であると同時に、責任の所在でもあります。システムが出すメニューも、その調整も、すべて私の基準に沿って行われます。問題が起きたときの責任も私にあります。
Lo's Tri Lab。
私自身の挑戦であり、今も修正を続けているトレーニングの実験室です。
Lo's Tri Lab
より多くの選手とともに、
次の挑戦へ。